若手研究員の育成について
理事会
segunda-feira, 30 de março de 2009

 当研究所は、ブラジルにおけるユニークな民間の研究機関として、その活動や実績を重ねて参りましたが、近年、その中核となる研究員を欠いているため、残念ながら研究機関としての新たな調査や研究を実施できない問題に直面しております。

 研究所を取り巻く内外の状況の変化に対処するには、従来の日本人研究者の起用や育成には限界に来ていることにかんがみ、日系人を含むブラジル人から新たに研究員を育成することの必要性が痛感されるようになって参りました。

 当所は、こうした事情から、学部及び大学院に在学している学生から、日本移民並びに日系社会に関心のある若手の人材を起用し、奨学金を支給することにより、将来の研究員を育成することを、本年度から実施することに致しました。

 現今の不況下では、本事業が財源などを篤志家や企業の寄付に仰ぐ必要から、その実施に相当の困難が予想されますが、当研究所の存立はひとえに将来研究の中核を担う研究員の育成にかかっていることを認識し、関係各位の協力と理解を得たいと考えております。

 詳細につきましては、今後決定次第皆様にお知らせする予定です。


サンパウロ人文科学研究所 Centro de Estudos Nipo-Brasileiros