研究例会のお知らせ:「窓としての短歌-ブラジル移民の『われ』とその表現」
quinta-feira, 05 de março de 2015

 日本で生まれブラジルに移民した人々、すなわち日系一世、また親に連れられて子供の頃に移民した人々(準二世)たちは、「移民であるわれ」について考えながら生きてきたと言っても過言ではありません。日常生活に日本語を用いてきた一世や準二世たちのなかで、短歌を作り続けて今日に至っている方々がおられますが、日本国外において短歌を詠むという行為、そしてそれを日本の歌会やコンクールに送るという行為は、作者の「われ」にとってどのような意味を持つのでしょうか。

 今回の研究例会では、ご自身も歌人として活躍しておられる松岡氏にこの点に関する考察をお話しいただきます。皆様のお越しをお待ちしております。

研究例会
窓としての短歌-ブラジル移民の『われ』とその表現

講師 松岡 秀明氏 (大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘教授)
日時 2015年3月12日(木)14時より
場所 ブラジル日本文化福祉協会  5階 県連会議室


松岡秀明氏プロフィール
文化人類学者。山形大学医学部卒業。東大大学院で修士、カリフォルニア大学バークレー校大学院で博士号取得。ブラジルと日本で宗教と医療の研究を行なってきた。著書に『ブラジル人と日系宗教-世界救世教の布教と受容』(弘文堂、2004年)など。短歌結社心の花会員で、2010年ホスピスを題材として連作「病室のマトリョーシカ」で第10回心の花賞受賞。


サンパウロ人文科学研究所 Centro de Estudos Nipo-Brasileiros